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探索8日目

12 24 *2009 | 探索日記

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8日目

 イソトマに仕事を頼んでいたことをすっかり忘れていた。荷物がひどい有様だ。いつまでもミミズ肉を持ち歩くわけにいかない。早々に処分しなければ。

 遺跡外で見た座礁船の船長と思しき人物とコンタクトを試みる。胴体の社章から貿易船と見受けたが、もしその通りならここで関係を作ることは我々のため、ひいてはこの島を出た後の利益にも繋がると考える。
 財宝があると公にされている以上、それが真実であれ偽りであれ、富を求めてやってきた者も多いはずだ。その中には、扱う品はどのようなものであっても、商売を生業にしている者がいることだろう。彼らとのコネクションを如何にして得るか。己への課題である。

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探索7日目

12 17 *2009 | 探索日記

7日目

 遺跡内より帰還。
 エンジンルームの様子を見に行く。以前にジョシュアと名乗る男が話していた、この島に存在するという力、“マナ”による影響を懸念していたが、現時点では異常は見られない。彼は「マナの力は、動くはずのないものにも生命を与えることがある」と言っていた。世話係には、今後も警戒を怠ることのないよう、よく言い聞かせておくことにする。私の不在中、王女が無事でいられることを祈るばかりである。

「ふむ、まだ時間があるか」

「そういえば市場のようなものが見えたな。……地形の調査がてら、出かけてみるとしよう」

 なんということだ!

 両替も小切手での支払いも不可とは、そんな馬鹿なことがあるものか! 王女に持たせてある私の金が、ただのコイン一枚も使えないなど! この薄い小さな石が通貨だと! まったくふざけている! 我々を原人とでも思っているのか、ここの主は! 納得のいく説明を願いたい! 返答によっては弁護士を

(日記はここで途切れている)

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探索6日目

12 11 *2009 | 探索日記

6日目

 新しい相棒は早々にしてステラに奪われてしまった。少し借りるだけだと言っていたが、無事に帰ってくるだろうか。もし壊れていたら買い取らせよう。

 仕方がないので、久しぶりに魔導器の指輪を使ってみることにした。少々の暴発はあったものの、被害が少なく済んだだけよしとする。
 思えば、昔は指輪だけでなく杖も扱っていたのだった。それがこの足となってからは、私にとって杖は魔導器ではなく歩行補助具としての役割しかなさないものになってしまった。もっとも、今は弓があればそれでいいのだが。

 過ぎし日々を懐かしむ行為は、沈みゆく太陽に思いを馳せるのに似ている。まだ見ぬ明日に差すであろう光を待ち望み、今日も眠りにつく。

!memorandum!
・ミミズ肉の調理法

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